冬とともに春を迎えにいく
写真は、ときどき作ってもらって頂いているフリーペーパーです。
まだまだ寒い冬のど真ん中ですが、春の気配をちらほら見え隠れしています。
太陽の日差しが変わってきていますよね。
山も山桜のつぼみの色の桜色でふんわりしてきています。
2月入ったらすぐに立春ですもんね。
そんな春。
春というのは、冬の間に凍っていた氷がとけて流れはじめ、大地からぐんと芽が出て どっしりと根を張っていこうという季節です。
自然界で起きていることは、わたしたちの心身でも同じことが起きているという自然のことわりから想像すると、 わたしたちの心身でも溶けだした水の性質が増え、どっしりと大地の性質が増えるのは、そうだよね~と納得します。
アーユルヴェーダでは、この「水」と「地」の性質をカファの性質といいます。
「水」と「大地」の性質をイメージすると、 冷たい、安定、重い、などが思い浮かびます。
このカファの性質、 バランスが取れていると、
●体力がある
●心身に安定感
●生命力あふれる
バランスが乱れていると、
●むくみやすい
●鼻水がでる、つまる
●体も重く、心も重く、言葉もつまるように出てこない
(これらは一例なのでずべての人に当てはまるというものではないし、いろいろな要因が重なりあっているので 自己参照するときの一例としての参考に☆)
冬から春にある日突然切り替わるわけではないので、冬から少しずつ変化していくわけですが、 春に気持ちが重くなりやすかったり、花粉症などで鼻水が出たり詰まったりするのに心当たりがある(わたしはある!)としたら、 ひとつ前の季節の冬から春に向けての準備として養生やケアをするといいよ♪とアーユルヴェーダさんは言っております。
気持ちが重くならないよ!という場合も、冬から春、そして夏、と巡っていく季節の中で、 自分の体調や心模様の移り変わりにちょっと意識を向けてみるのも養生だなと思います。
自然とはうまいことできているもので、冬は体力が一番ある季節だそうで、
体力とスタミナを育むように栄養と滋養あるごはんを食べ、少し汗ばむ体がぽかぽかするくらいの強度の運動をし、 春に心身の内側にどーんと溜まったものを出して、さらさらと流れる小川のようにめぐりの良い心身に向かっていくのは、 春をお迎えする準備のようで春が待ち遠しくなってきます。
わたしの場合を紹介すると、
2月くらいから春にかけては、やはりどんより重い暗い曇り空を見ると心もどんよりするし、 ぐぬぬぬぅぅぅと鬱屈したような気分になってきます。
鬱屈しきって、「もうあかん!」と思い、散歩に行ったり、自転車に乗って買い物に行ったり、 髪を切りに行ったり、人と話したりすると、
「おや?あの鬱屈していたのはどこ行った?やっぱりカファの季節だもんねぇ」とすっきりします。
これ、水がさらさらと流れはじめたやつだなと自分を観察しています。
わたしたちが外側の環境(季節やお天気や過ごしている環境)から受ける影響というのは大きいもので、 いろいろな養生法やセルフケアを楽しみながらやってみることで内側の環境が変わっていくのを感じると おもしろいなぁ、生きてるなぁと実感します。
最後に一部ですが、春に向けてカファのバランスをとる養生法を書いてみます。
(写真のフリーペーパーに書いてるのを文字おこし)
●あたたかいものをとる
●鼻うがい
●絹(シルク)の布で乾布摩擦
●軽く汗ばむくらいの運動をできれば朝に
●ヨガの練習は、立ちポーズ、胸を開く、ねじるポーズを取り入れる
●スパイスのきいたものをとる などがあります。
これらは「春はこうするもの!」というものではなくて、
大切なのことは、自分自身の心身にやさしい目線で意識的になりながら、
いろいろなことが自分にとっては
心地よいか、そうでもないか
軽いか、重いか
冷えるか、あたたかいか
乾いているか、潤うか
を「どうかな?」とお伺いの声をキャッチしていくことで、自分との関係を育んでいくことだと思います。
ゆっくり、ゆっくり、じっくり、しみじみと。
冬から春に向けての養生法やヨガを、普段のヨガクラスでもおはなししています。 そして一緒に試してみましょう。
このことをもう少しゆっくりおはなしをしたり、みんなの「春あるある」を分かち合う会をしたいなと 思っています。
0コメント